住まいと庭

ロールスクリーンの洗い方|洗濯表示の見方と手入れ

記載の出典をもとに作成し、編集部が内容を確認しています。

ロールスクリーンの手入れは、最初のひとつで決まります——その生地は洗えるのか、洗えないのか。ロールスクリーンの生地は普通の布ではありません。まっすぐ垂れ、端が丸まらず、パイプにきれいに巻き取られるように、樹脂加工や薄い塩ビコーティングで硬さを与えてあります。この加工は水に弱く、洗える仕様でない生地を洗うと汚れは落ちても、生地は波打ち、端が反り、二度とまっすぐ巻けなくなります。

一方で、国内メーカーにはウォッシャブル生地という選択肢があり、洗濯表示があれば家庭の洗濯機で丸洗いできます。4 つまり日本では「洗える/洗えない」が製品ごとにはっきり分かれていて、確認を飛ばすかどうかが結果を決めます。

この記事では、洗濯表示の見方、洗える場合の正しい洗い方、洗えない場合の部分掃除、外さずにできる掃除、キッチンの油汚れ、白い生地の黄ばみ、干し方と取り付け、そしてプロに出す判断まで順に扱います。

🪟 要点
洗濯機洗濯表示がある生地のみ、弱水流で
洗濯ネット使わない — 丸めてそのまま入れる
洗剤漂白剤の入っていない中性洗剤
脱水2〜3分だけ
干し方全開のまま陰干し — 濡れたまま巻かない
洗う頻度年1〜2回

まず洗濯表示を確認する

判断の起点は下部ウェイトバー付近や生地端の洗濯表示です。ここに洗濯機マークがあれば洗えますし、なければ洗えません。迷ったまま水に入れるのがいちばん高くつきます。

種類見分け方水洗い
ウォッシャブル生地洗濯表示あり。ポリエステル100 %が多い。手順を守れば洗濯機で丸洗いできる
一般のロールスクリーン生地表示なし、マットで少し硬い、裁ち端がほつれない不可。加工が落ちて波打つ。拭き掃除のみ
遮光タイプ裏面が白または銀、完全に光を通さない不可。折れるとコーティングが割れる
調光ロールスクリーン(ゼブラ)透ける帯と透けない帯の交互構造不可。帯がずれて調光が合わなくなる
すだれ・竹製天然素材を糸で編んだもの不可。水を含むと膨らみカビの原因
浴室用・防カビ加工つるつるした撥水生地可。濡れた布で拭ける
🏷️

表示がない・読めないときの簡易確認: 下の角の目立たない2〜3 cmを濡らし、10分置いて乾かします。生地がふにゃりとする、波打つ、色が出る——このいずれかなら洗いません。判断がつかない場合はメーカーか購入店に品番で問い合わせるのが確実です。

四つの手入れ、それぞれの役割

🧹
ホコリ取り
掃除機のブラシノズル
  • 落ちるものホコリ、クモの巣、ペットの毛
  • 頻度2週間に1回
🧽
外さずに拭く
窓に付けたまま
  • 落ちるもの全体のくすみ、手垢、軽い汚れ
  • 時間1枚あたり10〜15分
🌀
洗濯機で丸洗い
ウォッシャブル生地のみ
  • 落ちるもの年単位の汚れ、におい
  • 時間洗濯+1日の陰干し
🏭
専門業者
超音波洗浄・ドライ
  • 落ちるもの遮光・調光、カビ、重い油汚れ
  • 時間おおむね2〜5日

洗える生地の洗い方(洗濯機)

メーカーが案内している手順はかなり具体的で、守るかどうかで仕上がりが変わります。45

  1. 生地を本体から外します。 多くの製品は生地の上端が面ファスナーでパイプに留まっているので、端からゆっくりはがします。下部のウェイトバーは引き抜いて外し、金属部品は水に入れません
  2. 先に乾いたホコリを取ります。 掃除機のブラシノズルを弱運転でかけます。濡らしてからでは汚れが広がります。
  3. 洗濯ネットは使いません。 折りたたまず、全体をやわらかく球状に丸めて洗濯槽へ。ネットや折り目は、そのまま跡になります。
  4. たっぷりの水で弱水流。 手洗いコース、ドライコースなど弱い水流を選びます。
  5. 洗剤は漂白剤の入っていない中性洗剤を使い、他の洗濯物とは一緒にしません
  6. 脱水は2〜3分の短時間で。 長い脱水はシワの原因になります。
  7. 脱水後はすぐ取り出して掛ける。 洗濯槽に置いたままにするとシワが残ります。
🛑

やってはいけないこと: 洗濯表示のない生地を洗う、洗濯ネットに入れる、強水流で回す、漂白剤や柔軟仕上げの強い洗剤を使う、乾燥機にかける、アイロンを当てる、スチームクリーナーを使う。スチームは生地の加工と面ファスナーの接着をどちらも弱めます。

洗えない生地の掃除(外さずにできる)

洗える生地でなくても、掃除の手はあります。むしろ日常はこちらが本筋で、本体を外す必要もありません1

  1. スクリーンを一番下まで下ろします。 巻いた状態では表面しか掃除できません。
  2. 掃除機のブラシノズルで、弱運転で上から下へ。 ノズルがなければ乾いたマイクロファイバークロスでも構いません。
  3. ぬるま湯に中性洗剤を数滴入れ、布を浸してしっかり絞ります。濡らしすぎないことが最大の注意点です。
  4. 上から下へ、一方向に拭きます。 往復にこすると加工が傷みます。
  5. 40〜50 cmずつ区切り、拭いたらすぐ真水の布で同じ場所を拭き、洗剤を残しません。
  6. 窓側の面も忘れずに。 結露と外気のホコリでこちらのほうが汚れています。
  7. 完全に乾くまで下ろしたままにし、窓を少し開けておきます。濡れたまま巻くと数日でカビ臭くなります。

干し方と取り付け

生地をだめにするのは水よりも干し方です。

  • 全開のまま干します。 物干しに二つ折りにすると折り目が残ります。浴室の物干し竿に全長で掛けるか、乾いた床に平らに広げます。
  • 必ず陰干し。 直射日光は白を黄ばませ、濃色を褪せさせます。
  • 扇風機は有効、暖房器具は不可。 熱は縮みとシワの原因になります。
  • 縫い代の厚い部分まで乾いたか、指で挟んで確かめます。
  • 取り付けは逆の手順で。 面ファスナーの位置をパイプと平行に合わせ、端から押さえながら貼ります。
  • 斜めに巻き上がるときは生地がわずかに傾いて付いています。いったんはがし、2〜3 mmずらして貼り直します。

汚れの種類別

汚れ対処
キッチンの油ぬるま湯+中性洗剤。落ちにくければ油汚れ用洗剤を布に吹き付ける(生地に直接吹かない)
カビまず結露の原因を断つ。薄い点は重曹ペーストを15分。定着した黒い点は落ちない
お茶・コーヒー・ジュースすぐ乾いた布で吸い取り、冷たい石けん水で部分洗い。お湯は糖分を定着させる
ペン・マーカー消毒用アルコールを布に少量取り、たたくように。必ず目立たない場所で試す
虫の跡濡れた布でふやかして持ち上げる。こすり落とさない
粘着汚れ(テープ・ガム・スライム)氷で固めてはがす。残りには乾いたスライムの落とし方の布用の手順が使える

キッチンのロールスクリーン

キッチンの汚れ方は他の部屋と違います。空気中の油の粒が生地に付き、その上にホコリが乗って、数か月でべたついた黒ずんだ膜になります。水拭きで落ちないのは、水が油を溶かさないからです。2

順番が大切です。まず乾いたホコリを吸い取り(まだ油に取り込まれていないうちなら簡単です)、次にぬるま湯+中性洗剤で拭きます。膜が厚いところは洗剤を濃くするのではなく、当てる時間を延ばします——湿らせた布を1〜2分置いてから拭くと、同じ洗剤でも落ち方が変わります。それでも残るときだけ、油汚れ用洗剤を布に吹き付け、最後に必ず真水で拭き直します。

キッチンでは予防のほうが安上がりです。レンジフードのフィルターを定期的に交換し、調理中はスクリーンを巻き上げておくだけで、生地に届く油の量ははっきり減ります。

白い生地が黄ばむ理由

白やアイボリーの黄ばみには三つの原因があり、対処はそれぞれ違います。3

  • 紫外線による酸化。 日光がポリエステルの糸と加工を年単位で黄変させます。これは戻りません。窓側の面と下部ほど強く出るのが特徴です。
  • タバコの煙と調理の油。 生地の上に乗った黄色い膜。これは落ちます——洗剤拭き、洗える生地なら丸洗いで解決します。
  • 洗剤の残り。 前回の掃除ですすぎ切れなかった洗剤がホコリを抱え、黄ばんで見えます。真水でもう一度拭けば済みます。

紫外線による黄ばみに漂白剤を使うのは典型的な失敗です。塩素はポリエステルを繊維レベルで弱らせ、加工を壊し、黄ばみをかえって強めます。生地が寿命なら、交換が現実的な答えです。メカ部分が無事なら、生地だけの交換に対応するメーカーもあります。

スプレー・道具・洗浄機は役に立つ?

検索でよく出てくる三つを整理します。

  • ブラインド用クリーナー(挟み込み型): スラットを両面から挟むタイプ。ブラインドや縦型では確かに時短になりますが、平らなロールスクリーン生地では掃除機のブラシノズル以上のことはできません。
  • クリーニングスプレー: 繊維用の界面活性剤で、静電気防止成分入りのものもあります。部分汚れには有効。使い方の原則は同じで、布に吹き付ける、生地に直接吹かない、最後に真水で拭く。
  • 洗浄機: この名前で二種類のものが売られています。超音波洗浄槽は専門業者の設備で、家庭用の相当品はありません。スチームクリーナーはロールスクリーンには不向きです——蒸気が加工と面ファスナーの接着を弱めます。

買い足す価値があるのは、持っていなければ掃除機のブラシノズルマイクロファイバークロスくらいです。

プロに出す判断

遮光、調光(ゼブラ)、すだれ、大判のスクリーンは、家庭での水洗いが割に合いません。カビが広がっている、キッチンの油膜が落ちない、幅2 mを超えて平らに干せない——このいずれかならクリーニング業者のほうが結果も費用も現実的です。

料金は面積(㎡)単位が一般的で、地域・生地・取り外しと取り付けが含まれるかで変わります。見積もりでは、その三点に加えて「この生地にどの方法を使うのか(超音波か、ドライか)」と「加工の再付与があるか」を確認してください。加工を戻さない場合、洗い上がりの生地は以前ほどまっすぐ垂れないことがあります。

頻度の目安

  • ホコリ取り: 2週間に1回。キッチンや交通量の多い道路に面した部屋は毎週。
  • 拭き掃除: 2〜3か月に1回。キッチンは月1回。
  • 丸洗い: 年1〜2回が目安です。4 洗えば洗うほどきれいになるものではなく、洗濯のたびに生地の寿命は縮みます。

日常的に拭いている家では、丸洗いの出番はほとんど来ません。それがこの記事のいちばん実用的な結論です。

よくある質問

ロールスクリーンは洗えますか? 洗濯表示のあるウォッシャブル生地なら家庭の洗濯機で洗えます。表示がなければ洗えません。加工が水で落ちて生地が波打ち、まっすぐ巻けなくなります。

ロールスクリーンの洗い方は? 生地を本体から外し、乾いたホコリを取ってから、洗濯ネットに入れず全体をやわらかく丸めて洗濯槽へ入れます。たっぷりの水で弱水流、漂白剤の入っていない中性洗剤を使い、脱水は2〜3分。終わったらすぐ取り出して陰干しします。

洗濯ネットに入れてはいけないのはなぜ? ネットの中では生地が折れたまま回り、折り跡がそのまま残るためです。メーカーも折りたたまずに丸めて入れるよう案内しています。

外さずに掃除できますか? できます。むしろ日常の手入れはこちらが基本です。スクリーンを下ろし、掃除機のブラシノズルでホコリを取り、固く絞った布で上から下へ40〜50 cmずつ拭き、真水の布で仕上げます。乾くまで巻き上げません。

どんな洗剤を使えばいいですか? 漂白剤の入っていない中性洗剤です。塩素系漂白剤、強い酸・アルカリ、研磨剤入りの洗剤は使いません。

キッチンの油汚れはどう落としますか? 油は水では落ちません。乾いたホコリを先に吸い、ぬるま湯+中性洗剤の布を1〜2分当ててから拭きます。残る場合だけ油汚れ用洗剤を布に吹き付け、最後に真水で拭き直します。

白いスクリーンの黄ばみは取れますか? 原因によります。煙や油、洗剤の残りによる黄ばみは落ちます。紫外線で年月をかけて黄変したものは戻らず、漂白剤は生地を弱らせるだけです。

調光ロールスクリーンは洗えますか? 水に入れません。透ける帯と透けない帯がずれて調光が合わなくなります。拭き掃除にとどめ、汚れがひどければ専門業者に相談してください。

遮光タイプはどう掃除しますか? 裏面のコーティングがあるため拭き掃除のみです。折るとコーティングが割れ、熱や蒸気を当てると膨れてはがれます。

乾燥機は使えますか? 使えません。熱で縮み、遮光コーティングは膨れて剥離します。脱水は2〜3分にとどめ、あとは陰干しします。

どのくらいの頻度で洗うべきですか? 丸洗いは年1〜2回で十分です。ホコリ取りは2週間に1回、拭き掃除は2〜3か月に1回を目安にしてください。

スチームクリーナーで掃除できますか? できません。蒸気が生地の加工と、生地をパイプに留めている面ファスナーの接着を弱めます。結果として波打ち、まっすぐ巻けなくなります。

出典

  1. English Blinds — The Best Ways to Clean Roller Blinds. https://www.englishblinds.co.uk/blog/guides/how-to-clean-roller-blinds/
  2. Unbeatable Blinds — How to Clean Roller Blinds: The Complete Guide. https://www.unbeatableblinds.co.uk/how-to-clean-roller-blinds/
  3. Concorde Blinds — How to clean roller blinds. https://www.concordeblinds.com/clean-roller-blinds/
  4. TOSO 窓かけ — ロールスクリーンの洗濯方法を解説. https://www.toso.co.jp/madokake/column-42/
  5. タチカワブラインド — ロールスクリーンの洗濯からブラインドの丸洗いまで. https://www.blind.co.jp/column/details/52

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